立方と地方

宴席で披露する芸能(踊り)は、立方(たちかた-踊り手)、地方(じかた-演奏者)でつくられます。新橋の芸は綺麗に、品よく、艶やかに、そのご紹介を致しましょう。


立方

新橋の踊りは花柳流、尾上流、西川流、三つの流派から指導を受けます。踊り手は三派のひとつに入門します。三派ともに家元の直弟子となることは街の誇りです。加えて年一度の「東をどり」では、演目を担当する家元から流派を超えた指導を受けます。三人の家元からの直稽古、これは芸事の街だからこその恵まれた環境なのです。

■花柳流家元 花柳壽輔(はなやぎ じゅすけ)
五代目花柳芳次郎。2007年6月、初代花柳寛應(はなやぎ かんおう)・四世宗家家元花柳壽輔襲名。2011年日本芸術院会員。

■西川流鯉風派家元 西川左近(にしかわ さこん)
西川流鯉風派家元。父西川鯉三郎に師事し三才にて初舞台。『西川流雛菊会』を主宰し門弟の育成にあたり、芸の研鑽と鯉三郎作品及び芸の継承のためリサイタル「西川左近の会」を開催。

■尾上流家元 尾上菊之丞(おのえ きくのじょう)
尾上流を創流した歌舞伎の尾上宗家・六代目尾上菊五郎から脈々と継承。平成23年(2011年)には二代目菊之丞の長男・尾上青楓が三代目菊之丞を襲名し四世家元を継承した。


地方

新橋の邦楽は長唄と清元のふたつ、加えてお囃子、地方はどちらかに所属します。長唄、清元の先生は人間国宝。三味線、唄、浄瑠璃のご指導を頂きます。また、鼓や笛、太鼓のお囃子は福原流の家元のご指導です。

■清元(浄瑠璃)清元菊輔(きよもと きくすけ)

■長唄 杵屋栄八郎(きねや えいはちろう)

■囃子 福原流家元 福原百之助(ふくはら ひゃくのすけ)


芸のご披露の場

衣装に白塗り、鬘(かつら)を付けた姿で踊ります。それは宴席の余興と正月、松の内です。組合行事では演舞場の【東をどり】を第一に、若手による【なでしこ会】です。その他、各流が勉強を兼ねて料亭で催す流派の会、銀座からの要請で参加する茶会などのイベントと多岐にわたります。